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メモを取りながら人の話を聞く。



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「メモを取りながら聞く」ということ。メモを取ることは二つの意味で重要な習慣です。

 まず記憶力に自信がある人でもメモを取れば、耳で聞き、目で見て、手を動かして覚えることになるので、より深く記憶に刻むことができること。耳で聞いただけでは間違えやすい数字も正確に覚えることができます。書くという行為により、自身の脳の中のデータベースに情報が正確に格納されやすくなるのです。

 万が一忘れてしまっても、同じ人に再度教えてもらうという手間をかけずに済みます。だから多くの人は入社時から、仕事の説明を受けているときはメモを取るように指導されたはずです。

 もう一つ重要なのは「価値の高い情報を得ている」という気持ちを、メモを取るという行為を通じて相手に伝えられることです。情報を教えてくれた上司や先輩に「勉強熱心で感心なやつだ」という良い印象を与えることができます。

 1対1の場に限らず、ミーティングや打ち合わせの時もメモを取ることで、前向きな姿勢をアピールできます。また上司や先輩に仕事上のミスや改善点を指摘されたときは、同じ過ちを繰り返さないためにも、またその気持ちを相手に伝えるためにも必ずメモを取るべきです。しっかりメモを取ることは、相手の言っていることを認めているということになるのです。

松下幸之助さんは「半分は先輩から教えてもらう、半分は部下から教えてもらう」という姿勢を持ち、大企業の経営者になっても役員から現場で働く社員まで、すべての部下の話を真剣に聞いてメモをとっていました。

 新入社員の話もメモを取りながら聞いて、最後に「いい話を聞かせてもらって、有難う」と礼を言ったというのです。

松下幸之助さんは「素直さ」「謙虚さ」をとても大切にしています。だから自然に「有難う」と言えたのでしょう。

 イトーヨーカ堂の創業者・伊藤雅俊さんも、現場の社員が話したことでもメモを取りながら熱心に聞いていたそうです。

 出世して偉くなるほど周りはあなたをちやほやします。経済的に余裕もでてきます。よほど注意していないと、知らず知らずのうちにつけあがってきて、態度もでかくなってきます。

 部下の話も上から目線で聞いて、「どうせたいした話はない」という態度になりがちです。素直で謙虚でいるためにも部下の話にメモを取るということをお勧めします。部下や目下の人の話にも参考になることはたくさんあります。

 自社のことを良く知っている人、現場を長く続けている人の話だけが価値があるわけではありません。他社から転職してきたばかりの中途採用者や新入社員の話も大いに参考になります。

同じ会社で長く働いている人ほど目が慣れてしまい、おかしな事をおかしいと感じることができません。新人や部外者が見ると滑稽な習慣、世間的に見るとおかしな行為を当たり前のこととして続けていたりすることもあります。

 それを防ぐために、まだ目が慣れていない中途採用者や新入社員がフレッシュな感覚で見聞きした事を教えてもらうのです。だれからも有益な意見を聞くことができるのです。

 ところで、アサヒビールの中興の祖・樋口廣太郎さんは、組織が大きくなると全員に目を配ることができなくなり、「周囲にいる7人くらいしか面倒を見られない」と話しています。

 でも7人がそのまた周囲の7人の部下の面倒を見て、その7人が……というようにねずみ算式に面倒を見ていけば大組織でも動かせるわけです。

 話がそれましたが、すぐにはいろいろな人の話を聞きに行くことができなくても、まずは周囲にいる7人の部下や後輩の話を、メモを取りながらよく聞くことをおすすめします。